今回のテーマは、
「【結婚コラム】幸せな家庭をつくるのは夫でも妻でもない。会社である」
誰もが「未来の幸せ」を描いて結婚するはず。
しかし世の中を見ると、本当に幸せそうだと感じれる人が、まわりにどれだけいるだろうか。
冷静に考えてみてください。もちろん、自分自身のことも含めて。
最近、妻の会社の帰りが遅い、または、疲れ切って帰ってくることがある。
疲れ切っているときは、ご飯を食べたらお風呂に入れずバタンと倒れこむ。
そして、フラフラしながら朝お風呂に入って、また会社に行く。
夫であるわたしも、働きづめだったころは、毎日6時に会社に着き、帰りは夜10時を過ぎていた。
今はその生活から脱出しているものの、よく続けていたものだと思い返す。
まだわたしたちには、子どもはいません。
だから、これでなんとか生活が成り立っていますが、子どもがいたらそうはいかなくなるでしょう。
まあどんな状況であれ、夫がもっと頑張れば、家庭に尽くせば、幸せになれるのか。
妻がもっと頑張って、家庭を支え、愚痴も言わずに夫を敬い持ち上げれば、幸せになれるのか。
2人が歩み寄って、日々話し合い協力して過ごしていければ、幸せになれるのか。
わたしたちは、いずれも間違いだと思っています。
たとえば良くあるパターンとして、夫が働き詰めで土日も寝てばかり、家庭にも非協力的、妻にも不満がたまって限界を迎え、ひょんなことから言いあいに。
そこで、夫は「会社なんだから仕方ないじゃん」「家族のために働いているんだから仕方ないじゃん」という思いを一切出さずに、接することができるか。
妻は、「あなたが協力してくれないからでしょ」「わたしだって家事や子育てでいっぱいいっぱいなんだから」という思いを一切出さずに、接することができるか。
きっとできない人のほうが、今の世の中多いのではないでしょうか。
でもそれって、自分たちの努力だけでは、もう解決できないところまできている、ということなのではないでしょうか。
わたしたちが思うに、「幸せ」と「ゆとり」というのは、相関関係にあると直感的に感じています。
ゆとりとは、お金のゆとりも確かに大事ですが、それよりも時間のゆとりのことを、ここでは指します。
わたしたち夫婦は、最近運動不足ということもあって、妻の提案で夜1時間ほどのウォーキングをし始めました。
でも、仕事が終わり、家に2人が揃うのは、だいたい20時30分くらい。
そこからウォーキングをして帰ってきて、食事やらお風呂やらしてたら、あっという間に24時を過ぎています。
そしてまた、朝5時30分起きで会社の繰り返し。
「もっとゆっくり時間があればイイのに」
誰しもが思うことではないでしょうか。
もっと時間があれば、ジムにも行けるのに、勉強できるのに、本も読めるのに、家族と一緒に過ごせるのに、子どもの顔見れるのにって。
わたしたちが一番声を大にして言いたいのは、なぜ会社が、そんな当たり前のことをサポートしないのか、ということ。
会社は結局自社の利益を求めるばかり、そこで働いている口うるさい社員の意識は、出世のことばかり。パワハラやセクハラ、不倫などがうずまく世界。
イチ従業員の幸せなくして、会社全体が幸せになることなどありえないし、一体感を持って仕事をやり遂げることもできないのに。
お客さまに真に心の通ったサービスを提供するためには、従業員の満足度なくして、成し遂げることなどできないのに。
妻が参加した会議で、会社の会長がこんなことを言っていたそうです。
「経営層の諸君は、ゆっくりしている時間はお風呂に入っているときくらいで、あとはすべて仕事することになるくらい厳しい戦いになるだろう」と。
まだこんな会社が存在しているのです。
いや、大手の会社のほとんどは、表面上は働き方改革をPRするものの、実態はこんな状況なのでしょう。
逆にゆとりを与えて、「自ら仕事したい」という想いを従業員一人一人に持たせたほうが、会社全体としては前進するのに。
そんなキツキツの状況のなかで、家庭に尽くせと言われても、なかなか難しいことだとわたしたちは正直感じます。
じゃあ早く家に帰ればいいじゃない、と思う方もいるかもしれませんが、まだまだ世の中は、「早く帰ったやつはやる気がない」で済まされる時代。
そう思われてもまったく気にしない、鉄の心を持たないとなかなか難しいですよね。
残念ながら現代は、イチ家庭の幸せを、会社が決めてしまっている時代なのです。
政府は働き方改革と言っても、企業の表面上しか見ていない。
表面上キレイに見繕うのは、特に大企業の得意技です。実態など、何も見せませんから。
一生懸命家族のために働いているのに、ぐちぐち家で言われてしまう方へ。
それは、あなたのせいじゃありません。会社のせいなのです。だから、パートナーにもっと本音で泣きついていいんです。人のせいにしてイイんです。そして、たまには鉄の心になって、上司も先輩も会社も無視して、家族のために休み・早く帰りましょう。
一生懸命働いている人を家で待っている人へ。
会社のせいで今の状況になってしまっているのです。一生懸命働いている人を責めるのではなく、その会社を責めても良いのではないでしょうか。きっとお互いの救いになるはずです。
幸せな家庭をつくるのは夫でも妻でもない。会社である
それを念頭に、夫婦・家族で協力すれば、また違う生き方が見えてくるかもしれません。
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